始まりの日

中学校の入学式。

私はクラスを確認して、新しい学校のクラスの中に入ったの。

とりあえず、窓側の席に座ったの。

そしたら隣に、ものすごく可愛い子が座ろうとして

「ねえ、隣空いてるの?」

「うん、空いてますよ・・・」

「じゃ、座るね」

なんか新しい友達が出来たみたいで嬉しかった。

そうすると、その子が

「私、藤崎詩織、あなたに一目惚れなの」

え、一目惚れ・・・?

戸惑ってると

「迷惑だったかしら?」

「わ・私なんかに・・・その・・・」

「あなたの自己紹介もよろしくね」

そうよね・・・自己紹介っと

「美樹原愛です・・・」

「じゃあ、メグって呼んでもいい?」

「うん」

そんなところで先生が来て、ミーティングして、学校は終わった。

「ねえ、一緒に帰らない?」

「いいわよ」

帰り道・・・

「やっぱりあなたに一目惚れしてよかったわ」

藤崎さんが言った。

「可愛いんだもん」

私は・・・

「可愛くないよ・・・藤崎さん」

「藤崎さんなんてやめて。詩織、で、いいわ」

「し・・・詩織ちゃん」

「うん」

そう言って笑顔を見せた。

可愛い・・・すごく・・・

そんな詩織ちゃんを見てたら私も好きになってきた。

「わ・・・私だって、詩織ちゃんに一目惚れだよ」

「本当?うれしい!これから、よろしくね」

詩織ちゃんは喜んで私を抱きしめた。

そして、触れるだけのキスをしてきた。

「私のファーストキスよ」

「私も・・・」

「メグ・・・大好き・・・」

そう言うと、腕を解き、手をつなぎながら帰った。



これが、私達の始まりだったの。





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