留学

「はい、先生」

なんだか彩子の声が聞こえた。

覗いてみるか。

「パリへの留学は難しいが、頑張れるのか?」

「はい、小さい頃からの夢でしたので、頑張ります」

え、彩子が留学・・・

聞いてないよ・・

そんなこんなするうちに彩子が教員室から出てきた。

「望!まさか今の話聞いて・・・」

「・・・」

彩子は少し考えて

「・・・もう隠しててもしかたがないわね、私、卒業したらパリに留学しようと思うの

絵の勉強したいのよ」

私は泣きそうになった。

そんな顔を見て彩子は

「ごめんね、隠してて、望のそんな顔見たくなくて言えなかったの・・・

でも一番にいうべきだったわね、ごめんなさい」

「・・・何年くらい?」

「それは分からないわ。何になれるか、何を掴んでこれるか

行ってみないとわからないわね」

「・・・パリに彩子が行ったら、終わりかな・・・私達・・・」

「それは望次第よ。待っててくれるのか、無理なのか」

私次第・・・

私は・・・

「待ってる!彩子のこと。

彩子以外に考えられないから・・・」

彩子は笑顔になって

「そう、ありがとう、望。私も望と離れたくないわよ」



そして卒業の日

卒業式が終わり、彩子と私は帰路についた。

そして、彩子の家についた。

部屋は綺麗に片付いている。

「もう荷造り終わったのか」

「うん、そうね。だいたい終わったわ」

「行っちゃうんだな・・・」

彩子は少し困った顔をして

「うん・・・」

と答えた。



「彩子・・・行っちゃったら長い間会えなくなる・・・

私の全部に彩子を刻みつけてよ・・」

「望・・・いいわよ、目を閉じて・・・」

目を閉じると、彩子は私にKissをした。

今だけは・・・今だけは・・・嘘でもいいから、信じさせて・・・

離れないと信じさせて・・・

そんな私の感情を読んだのか、ぎゅっと抱きしめてくれた。

Kissしながら、上着の中に手を忍ばせた。

ブラの上から胸を揉んでくる。

それだけで、息が荒くなっていく。

唇を離すと、上着とブラを脱がされた。

乳首を口に含んで、舌でコリコリと転がした。

「あ・・・彩子ぉ・・・」

私は切なげに彩子の名を呼んだ。



彩子は下半身も脱がせた。

指をあそこに入れてかき混ぜた。

彩子を感じる・・・感じられる・・・

私の体・・・心に刻みつけて・・・

彩子がそばにいなくても大丈夫なように・・・



彩子は顔を下半身に埋めて、舐め始めた。

すごく彩子を感じる。

今だけは、嘘でもいいから、傍にいると言って、伝えて・・・

本当のことは言わないでいて。

会えなくなるなんてもう・・・受け止められないから・・・



彩子は指を入れてきた。

もう何も考えられなくなってきた。

ただただ、彩子を感じてる。

それだけでいい。



「彩子・・・もうダメ・・・」

そんな時間も終りが近づいた。

「いいわよ、イカセてあげる」

クリトリスを激しく刺激してきた。

私は体をのけぞらせて、イッてしまった。



「ねえ、望・・・今日泊まっていかない?

もう少しで離れちゃうから、今日は一緒にいたいわ」

彩子も同じ気持なんだな・・・もちろん・・・

「泊まっていくよ。彩子と離れたくない・・・」

「今日だけは留学のことは忘れて、望の傍にいるから・・・」

ぎゅっと抱きしめられた。

抱きしめ返した。

私は我慢できずに、泣いてしまった。

彩子に抱きしめられながら。



出発の日

「望・・・しばらく会えないけど、待っててね、必ず何か掴んで帰ってくるから」

私は不安ながらも

「うん・・・待ってるよ・・・彩子しかいないから」

彩子は軽くKissをくれた。

そして、飛行機に乗ってパリへと向かった。

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